介護職こそ現場での教育システムを構築すべき

介護

今日Twitterで、「介護職には絶対に教育や指導が大切」とつぶやいた方に、「少しずつ見守るべき」とか「一番大事なのは高齢者に対する思い」という意見がたくさんあって、ものすごく驚きました。

なぜ驚いたのかというと、こういうこと言っている人の多くが同業者だったから。

「介護士をなめるな」という割には、「介護士は何よりも思いが大切、技術や知識は適当でもいい」と言わんばかりの意見が多くて、介護職のプロ意識って何なんだろうと真剣に悩んでしまいました。

私は介護職は専門職だと思っているし、だからこそ仕事はプロとして行うべきだと思っています。

もし、「介護職は思いがあればできる」と思っている人がいるなら、ちょっと考えてみてほしい。

病院に行って血液検査をするとき、すごく思いやりがあって優しいけど恐ろしいほど下手な看護師さんだったら、どうしますか?

子供を預けている保育士さんがめちゃくちゃ子供好きだけど、子供の面倒は全然見れない人だったらどうしますか?

「誰よりも思いはあるから、安心」って思えます?

私はこんな人に自分のことも子どものことも任せられないです。

絶対嫌です。

介護職だって同じです。

大切な家族を預けているのに、介護のプロだと思っている人が名ばかりの中身は素人だったら、全然信用できないと思います。

実際に、現場で受ける苦情の中には、そういうものも多く含まれています。

こういうことを言うと、「看護師や保育士は資格ないと働けないからそんなことない」とかいう人もいるでしょう。

確かに、看護師や保育士は資格を持っていないと働けません。

介護福祉士も看護師や保育士と同じ国家資格ですが、資格がないと介護の仕事ができないというものではありません。

だからと言って、専門の教育が不要という理由にはならないでしょう。

それに、悪い意味でびっくりするような看護師や保育士は、どこの現場にもいます。

私は、点滴を末梢に向けて刺した看護師や、急変時に使用する心電図モニターを付けられない看護師と仕事をしたことがあります。

学校で身に付けたはずの知識や技術を現場で生かせない人が専門職として仕事をしている現状って、恐ろしいと思いませんか?

私は保育士については詳しくないので、看護師について語りますが、看護師はこういう状況が蔓延しないよう、さまざまな病院で現場での教育体制を整えています。

私が働いていた病院は地域でも古い病院の一つでしたが、看護師についてはしっかりとした教育カリキュラムが組んでありました。

介護士については、私が入った当初は明確な教育システムはなかったものの、途中から看護師の教育システムの簡易版という形で新人を1年間で育てるシステムが組まれました。

新人を対象とした院内研修を行い、知識や技術が統一されるような教育体制がありました。

また、一人ひとりに指導員を一人つけて、定期的に面接を行い、技術や知識がどれほど身についているかのチェックや、新人のメンタルケアなども行えるようなシステムでした。

このシステムでも、まじめにやらない人もいますし、技術や知識が身につかないような人もいます。

クビになることはないけど、そういう人は自然に辞めていきますし、会社としても引き止めるようなことはないです。

だって、そんな人が多いと会社の信用度に関わりますから。

介護職員はプロの専門職です。

思いももちろん大事ですが、まずはプロとして知識や技術を身に付け、現場で生かす必要があります。

そのためには、全ての介護現場で教育システムを構築すべきなのです。

「できないやつでもいないよりマシ」

そんな思いでは、いつまでも現場の環境は良くならないし、介護職のイメージも低いままだし、人材不足は解消されません。

私たち介護職が抱える問題を解消するためには、今働いている人の意識改革が必要です。

介護職が専門職として活躍するためにも、教育システムの構築は急務です。

思いだけじゃダメなんです。

たくさんの人がそのことに気付くことが、まずは大切なのではないでしょうか。

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※トップ画はGerd AltmannによるPixabayからの画像です。

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この記事を書いた人
中村楓

山口県在住の介護福祉士&介護ライター。
わかりやすい言葉で誰にでも理解しやすい文章を書くのがモットー。
双子を含む3人の子育て真っ最中。
双子は口唇裂+口唇口蓋裂。
hide&X-JAPAN愛はすさまじい。

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