介護のプロとして考える~認知症患者の逮捕事件について~

介護

昨日、衝撃的なニュースを見ました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190103-00009913-cbcv-soci

施設入所している認知症の人が職員のパーカーのひもを引っ張って首を絞めて逮捕となった事案。

逮捕とはかなり異例ではないかと個人的には思っています。

被害者となった職員は恐怖を感じたでしょうし、傷害もしくは殺人未遂であることは間違いないでしょう。

この事件が発生するに至った背景については、報道されていないので憶測するしかありません。

しかし、介護職として考えなくてはいけないことはあると思います。

そこで、考えたことをまとめてみました。

認知症の人への理解はどれほどあったのか

今回事件があったのはグループホームなので、認知症の人に対する理解や知識は当然あったはずです。

今回事件の加害者となった方が、入所からどの程度経っているのか、症状はどの程度で落ち着き具合はどうだったのか、そういう背景も今回の事件には大きく影響していると考えられます。

さらに、首を絞めるほどの行為に及んだのには、加害者側に強い不快な気持ちがあったことが予想されます。

認知症の人は、その場で起こったことなどは忘れていても、その時に感じた感情は残っているといわれています。

その場での対応だけでなく、日々の対応も影響します。

職員と利用者間の相性もあるので、その人の対応が悪いということは一概には言えませんが、以前から不快感を感じるようなものがあった可能性も考えられます。

本来、介護職員は認知症について理解したうえで日々のケアを行わなくてはいけません。

特に、認知症の人を対象としているグループホームであれば、「知らなかった」では済まされません。

慢性的な人材不足に悩まされている介護業界で、素人レベルの介護職員が増えていることは間違いない事実ですが、それが認知症の人に対する知識不足の理由になってはいけないのではないかと思います。

施設側の危機管理が低かったのではないか

介護現場では、私服勤務のところも多数あります。

グループホームは家庭的雰囲気が売りの施設ですから、ほとんどの施設で私服勤務の可能性が考えられます。

しかし、私服なら何でもいいわけではなく、危険が及ぶかもしれない服装や明らかに場にそぐわない服装については、勤務規定などに明言されている施設も多くあります。

今回の事件では、「パーカーのひもを前から引いて首を絞めた」という事実があります。

私が以前勤めていた私服勤務の施設では、パーカーは禁止でした。

見た目がカジュアルすぎることや、フードをどこかに引っ掛けて首が絞まる可能性があるとのことがその理由でした。

また、他の施設の人でもパーカーを着ている人はあまり見たことがありません。

私が見たことがないだけかもしれませんが、パーカーを禁止する施設がある以上、パーカーを着て介護業務を行う上でリスクがあることが認識されていると考えてもいいと思います。

さすがに、ひもを引いて首を絞められる可能性については誰も考えもしなかったでしょうが、施設側がもう少し服装におけるリスクを考えてもよかったのではないかと思います。

悲しい事件を引き起こさないために私たちができること

今回のような悲しい事件を引き起こさないためには、私たち介護職員が高いプロ意識を持ち、日々研鑽していかなければなりません。

介護の常識や知識、技術は日々変化しています。

その流れをしっかりとつかみ、知識や技術をどんどん積み重ねていき、現場に生かすのが介護のプロです。

今は悲しいことに、昔の知識のまま全く学ばず古い介護をする古参のスタッフが現場で幅を利かせている例も多く聞きます。

新しく入ってきた職員が、どこの企業でも使い物にならないような学ぼうとしない人だったという話も珍しくはありません。

きちんとした知識と技術を持った人たちが正しく評価されることがこれからは必要となってくるでしょう。

ただ長く勤務しているだけでお金をばらまく現在の加算では、本当のプロは育ちません。

ありがたいことに、今はSNSという現場から直接世間に声を上げる方法がたくさんあります。

日々研鑽しながら、現場から世間に向けて多数の人が声を上げていくことも必要ではないでしょうか。

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