子どもの病気は親の責任か?~バラエティ番組の表現について考える~

社会問題

先日何となく見たテレビ番組で怒りを覚えるような表現があり、思わずツイートしました。

その内容がこちら。


今日は、この番組を見て考えた親の責任と報道の在り方についてまとめてみたいと思います。

子どもの病気は断じて親のせいではない!

この番組では、子供が髄膜炎を発症して知的障害が残ったことを「子育ての過ち」と表現しました。

しかし、私たち親が子供の病気を予測できるでしょうか。

熱が出て「あ、これ髄膜炎だわ。急がなくちゃ」と思えるでしょうか。

実際に、番組で紹介された子どもの病気の経緯は以下の通りでした。

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6か月の子どもが熱を出し病院を受診したところ、風邪と診断。

家に帰ったが熱は下がらず、夜間も高熱が続く。

しかし、風邪と診断されたこともあり、迷いはありながらも翌朝まで様子を見て再度受診。

その結果髄膜炎であることが判明。

治療し退院できたが、6歳前に成長に不安を感じ受診したところ、「髄膜炎の後遺症による中程度の知的障害」と診断される。

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細かい経緯は番組の都合で省略されている可能性もあるので、実際のところ医師とどういうやり取りがあったかはわかりませんが、番組で紹介された状況で考えると、初診の時点では入院を勧められていません。

しかし、子供の月齢から考えると、高熱であれば入院を勧められる可能性は高く、入院しなくても「夜中も熱が下がらなければすぐに受診して」とのアドバイスはあってもおかしくないでしょう。

実際に、うちの娘は4か月と8か月の時に高熱でかかりつけ医を受診したところ、機嫌の悪さなども考慮して医大に紹介入院となっています。

最終的に髄膜炎と診断されていることから考えても、子供の機嫌は悪かったことが予想され、誤診とはいかなくても見落としはあったと思います。

それを「子育ての過ち」と表現した番組は、子供が病気をするのは親の責任とでも言いたいのでしょうか?

どれだけ気を付けていても、子供は病気になるときにはなります。

たとえ家から一歩も出なくても、です。

それなのに、子供が病気になるのを親のせいにされてしまってはたまったもんじゃありません。

断じて言います。

子どもの病気は親の責任ではない!

顧客を置き去りにして自己満足の番組を作り続けるテレビ局

普通に考えれば、この状態を「子育ての過ち」と表現したらどのような反応が返ってくるか、わかりそうなものです。

しかし、報道側はわからなかった。

むしろ、「子育ての過ち」と表現することで、たくさんの人が「子育ての過ちを犯したくない」という思いから見るだろうと予測した可能性が高いと思います。

私も「子育ての過ち」という表現を見た時、「事故とかかもしれないから、参考に見ておこうかな」という思いになりました。

しかし、内容は本当にひどいものでした。

最近は、このような見ている人が不快感を覚える表現をする報道が増えてきています。

どうしてこのようなことが立て続けにおこるのでしょうか。

私は目の前の利益を追求しすぎる姿勢と、想像力の欠如が問題なのだと思っています。

この何年も利益至上主義と思われる考え方が広まっており、その結果として顧客側が置き去りになっているという傾向があると思います。

一般企業では、その傾向による弊害を反省して、お客さんの立場に立ったサービスにシフトしているところも増えてきています。

しかし、テレビ業界はいつまでも顧客置き去りで我が道を行っているのではないかと感じています。

テレビを見る若者が減少しているのも、視聴者視点に立っていないテレビ番組作りが原因ではないでしょうか。

その番組、表現を見て視聴者がどう感じるのか、想像できる力がテレビ局にはもうないのかも知れない。

たとえ、想像できておかしいと思っている人がいても、それを指摘できる環境にないのかもしれません。

表現者として常に読み手を考える

今回の番組を見て、憤りを感じた人たちは多かったのではないでしょうか。

実際に最初に紹介したツイートは、私がこれまでツイートした中で最も多くの反応をいただいています。

テレビを見た人が不快に感じる番組を作ってしまうのは、表現する側、伝える側として反省すべき点が多々あると思っています。

私も伝える仕事をしている以上、読み手を常に考えた文章を書いていくことが表現者としての責任だと感じています。

テレビ局もプロとして報道の在り方、表現の仕方を今一度考えてほしいと思います。

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